モノを出すこと・使うこと・しまうことは毎日当たり前に行うこと。
ですが、モノの出しっぱなしは部屋が散らかる原因のひとつです。
使ったらすぐにしまえば散らからないんですが、収納に「しまいにくさ」があるとどうしても片付けがめんどうになってしまいます。
今回はついモノを出しっぱなしにしがちなあなたに、モノの出し入れ・片付けがしやすくなる収納の仕組み作りのコツを紹介します。
「出しっぱなしにしちゃうのは性格のせいかも…」と思っていたあなたも、収納の仕組みを変えれば出しっぱなしが改善できるかもしれません。
また「家族が片付けてくれない…」とお悩みの方にもおすすめの記事です。
出しっぱなしは収納の仕組みで防げる
まず最初に覚えてほしいのが、片付けられないのは性格がダメとか気合が足りないとかではないということ。
特に「(自分以外の)家族が片付けてくれない!」と思っている方は、家族の性格に原因があるんじゃないかと思いがちではないでしょうか。
だけどそれ以上に出しっぱなしの原因になるのが、片付けにくさ・しまいにくさなんです。
例えば使ったモノをしまうために、棚に前にある荷物をよけて~引き出しを開けて~引き出しの奥から小物入れを出して~…
いちいちこんなことをしていたら、片付けがイヤになっちゃいますよね。
「ウチの片付けはそんなに大変じゃない!」と思うかもしれませんが、片付けが苦手な人にとってはそのくらいのハードルの高さなんです。
ハードルを越えてほしいと思ったとき、やるべきこと。
それは精いっぱい応援することではなく、越えられる高さまでハードルを下げること。
では実際に我が家で取り入れている片付けの仕組みを紹介します。
片付けやすくなる収納の仕組み作りのコツ
1:使いやすい収納アイテムについて考える
1つ目のポイントは、収納アイテムを使いやすいものにすること。
モノのしまい方にはいろんな方法があります。
たとえば服だったら
- タンスにたたんでしまう
- クローゼットにかけてしまう
などの方法があります。
もし服をかけてしまいたい人の部屋にタンスしかなかったら、
- 洗濯してハンガーからおろすのがめんどくさいからかけっぱなし
- たたむのがめんどくさいから置きっぱなし
- 引き出しを開けるのがめんどくさいから決まった服しか着ない
こんなことも十分にあり得ます。
たとえば文房具を横置きしている小1息子にはトレイケースが。

立てて収納したい私はライフスタイルツールというアイテムがぴったりでした。


このようにしまい方によって使う収納アイテムは変わってくるので、まずはどの方法がしまいやすいかを考えてみてください。
私と息子の文房具収納についてはこちらの記事でくわしく書いています。

2:しまうステップを減らす
2つ目のポイントは、しまうときのステップ(工程)を減らすこと。

たとえばこのような「棚にある箱の中にモノをしまう」としたら、
- 棚から箱を出す
- 箱のふたを開ける
- モノをしまう
- 箱のふたを閉める
- 箱を棚にしまう
このように5つのステップが必要です。
こう思ってしまう私は、モノを出しっぱなしにする可能性がとても高いです。
この場合、箱のふたを取れば、

- 棚から箱を出す
- モノをしまう
- 箱を棚にしまう
箱のふたを取るという小さなことですが、ステップを減らすことで片付けのハードルが下がるのでオススメです。
3:「しまう」ではなく「使う」を意識する
3つ目のポイントは、収納するときに「しまう」ではなく「使う」を意識すること。
収納なのに「しまう」を意識しないの?と思うかもしれません。
しまいやすい収納は、使っているときに注目するのも大事なんです。
私が意識するようになったきっかけは、シンク下の片付けをしたときでした。

シンク下専用のフリーラックを購入し組み立てて、ボウルや保存容器がすっきり収まった!と思ってすぐ…
そう思ったのです。
出し入れしづらい原因は棚板の高さでした。
シンク下を片付けたときは床に座ってしまっていたんですが、調理中には立ちながらの出し入れになります。
そのことを考えていなくて棚板を調節したので、立った状態ではボウルが引っかかって出し入れしづらかったのです。
すっきりしまおうと思いすぎて使うときのことを考えていなかった。
そんな片付けの経験から「しまう」ではなく「使う」を意識した収納を考えるようになりました。

気合いを入れる前に仕組みを見直そう
今回はモノの出し入れ・片付けがしやすくなる収納の仕組みとして、
- 使いやすい収納アイテムについて考える
- しまうステップを減らす
- 「しまう」ではなく「使う」を意識する
このようなコツを紹介しました。
出しっぱなしを防ぐためにまずすることは自分の性格について考えることでも気合を入れることでもありません。
出しっぱなしは片付け・収納の仕組みで防ぐことができるので、今の収納に不便なところはないかを見直してみてください。