暮らしを快適に、毎日をスムーズに回すためには物を適量にすることが重要です。
物は多いと片付けや維持管理が大変ですし、少ないと不便さを感じてしまいます。

ちょうどいい物の量ってどうやったらわかるの?
この記事では暮らしにちょうどいい量を見つけるポイントとして、
- 物を減らした方がいい3つのサイン
- 物を減らしすぎている3つのサイン
を紹介します。
ちょうどいい物の量はライフスタイルによって変わるので、物の個数ではない適量の見つけ方をぜひ参考にしてみてください。



オンリーワンの適量を見つけていきましょう♪
物の適量は人によって変わる
暮らしを送るうえでちょうどいい量は人によって変わります。
ミニマリストという言葉が一般化し、物が少ないことで得られるメリットも広く知られるようになりました。
たしかに物が少ないと部屋は散らかりにくく、毎日の片付けもラクになります。
けれどその反面、物を減らしたことで不便さを感じる場面があったり、暮らしが味気なくなったりというデメリットもあるのです。
我が家で人と比べて多く所持しているアイテムのひとつに菜箸があります。


10膳近くあるのですが、人によっては「1膳で十分」という方もいると思います。
けれど副菜を作り置きすることがある我が家ではこの量が「ちょうどいい量」なのです。
このようにライフスタイルによってちょうどいい量は変わります。
適量は誰かと比べるものではないし、誰かのマネをして減らしても暮らしが快適になるとは限らないので注意が必要です。
物を減らした方がいい3つのサイン
ここでは物を減らした方がいい3つのサイン、
を紹介します。
どれを使おうか悩むことが多い
物が多いと、物を選ぶときに
- 「今日はどの服を着ようかな」
- 「どのペンを使おうかな」
と迷ったり悩んだり、選ぶことが負担になってしまいます。
日々は選択と決断の繰り返しです。
私たちは1日に9,000回の選択・決断を行っていると言われています。
物が多い=選択肢が多いというのは、脳が疲れてしまう原因のひとつです。
私は以前、「服はたくさん持っていたら安心」と思い込んで、様々な服を所有していたときがありました。
けれど実際は毎朝「何を着ようかな」と迷いすぎて
- 服はあるのに着る物がない
- 結局いつも同じルーティン
という状態に。



選ぶだけで疲れて、結局同じような服しか着なかったんですよね
そこから骨格診断・パーソナルカラー診断を受けて、「似合う服」を基準に服を4割ほど処分することに成功。
服の全体数は減りましたが自分に似合う服は何を選んでもしっくりくるようになり、毎日の服選びに迷わなくなりました。
どれを使おうか選ぶことに疲れを感じてしまうときは、物の量を見直すサインです。
スムーズに出し入れできない
引き出しを開けたとき、パッと見てどこに物があるか把握できなくて、使うまでの時間がかかってしまうことはありませんか?
このように物を使うときにスムーズに出し入れできない場合、しまっている物が多すぎるかもしれません。
部屋全体の物の量が多くなく見えても、
- ひとつの引き出しに詰め込みすぎて、いつもガサガサ探し物をしている
- 押し入れやクローゼットの奥にしまったはずだけど見つからない
ということが多い場合は、その収納スペースに入っている物が適量以上だと考えられます。
私は以前、しまうことを意識しすぎてシンク下収納が使いづらくなってしまったことがありました。



「収納=たくさんしまうこと」だと思っていた時期がありました
ボウルを取り出すたびに棚板に引っかかったり、他の物をよける必要があったり、毎日のごはん作りのモヤモヤポイントに。
「物をたくさんしまう収納」ではなく「物を出し入れしやすい収納」を目指したら、これまでかがまないと取り出せなかったボウルも立ったままスムーズに出し入れできるようになりました。
物の量の指標として「7割収納」がいいと言われていますが、物を出し入れする・使うことを考えると7割くらいがちょうどいいと感じています。
物を使うときに探すことが多い、出し入れが大変だと感じるときは、7割収納を目指すのがおすすめです。
維持管理に大変さを感じる
物を持つというとこは、維持管理のコストもかかるということです。
物は所有するだけではなく、
- 収納するスペース
- 長く使うためのメンテナンスする時間やお金
などのコストがかかります。
このような維持管理にかかるコストが負担だと感じるときは、所有する物を減らすのがおすすめです。
必要な物だけど維持管理の大変さを減らしたいと思ったときには、レンタルするという手段もあります。
我が家の場合、子どもの学習用のスキーは毎年レンタルしています。
レンタルすることでオフシーズンの保管やメンテナンスの必要がなくなったので、負担を減らすことができました。



毎年ぴったりのサイズを借りられるのもレンタルのメリットです◎
使用頻度によっては所有ではなくレンタルで十分の物もあるので、ぜひ選択肢のひとつにレンタル用品の活用はおすすめです。
物を減らしすぎている3つのサイン
ここでは物を減らしすぎしてる3つのサイン、
を紹介します。
不便さを感じる
減らそうと思えば物は最小限にすることができます。
けれど物を減らすことで暮らしの快適さが減っては意味がありません。
たとえば、ハサミを1つしか所持しない場合、使うたびに移動させる必要があります。
それを「いちいち持ち運ぶのがめんどくさい」と感じるなら、いくつか所持して使う場所ごとに設置するのがおすすめです。
我が家の場合、それはボールペンでした。
以前は主にリビングで書き物をしていたので1本で事足りたんですが、リビング横の部屋にパソコン机を置くようになってからはボールペンの持ち歩きが不便に感じるようになりました。



隣の部屋から持ってこなくちゃ、という二度手間になることもしばしば
そこでパソコン机用のペンとリビング用のペンをそれぞれ分けたことで持ち運びの手間がなくなり、思い立ったときにすぐに書き物をすることができるようになりました。
私の場合メモや予定をアナログで書いたり、毎日子どもの検温表に記録したりと書く機会が多いので、ペンを増やしたことは正解でした。
最小限の物の量で暮らしの快適さが減るのは本末転倒。
不便さを感じたら物を増やしてみるのもひとつの手段です。
選ぶ楽しみを感じなくなった
物を減らすことは選ぶ負担をなくすことでもありますが、その反面で選ぶ楽しみも減ってしまうという一面もあります。
たとえば毎日着る服。
服を制服化して毎日同じものを着れば選ぶ手間をはぶくことができます。
けれど服には選ぶ楽しみがあり、何を着ようか考える時間も心地よい時間だったり、好きな服を身に付けるだけで気分がパッと明るくなったり、気持ちの面でもプラスの効果があると感じています。
服の制服化はラクですが、
- 服を着るのが味気なく感じる
- 手持ちの服が色あせて見える
- 同じ服を着るのが飽きる
このように選ぶ楽しみがなくなって暮らしに張り合いがなくなってしまっては意味がありません。
物を減らすことはラクにつながりますが、それが最適解ではないのです。
物には選ぶ楽しみがあるカテゴリのものもあるので、減らしすぎには注意する必要があります。
制服化は向いていないけれど服は減らしたいという場合は、「何を選んでもしっくりくるクローゼット作り」がおすすめです。
具体的な方法は、骨格診断やパーソナルカラー診断で似合う服を知って、ワードローブを似合う服中心に組み立てるという方法です。
似合う服同士は相性がいいので、何を組み合わせてもある程度しっくりくるコーデができあがります。
選ぶ楽しみを減らしすぎない、ちょうどいい量をぜひ探してみてください。
非常事態に対応できない
今使う物だけを所持するという方法は物を減らす方法として有効です。
けれど物を減らしすぎると非常事態に対応できなくなってしまいます。
たとえば防災用の備えやストック。
使わないに越したことはないですが、ライフラインが使えなくなったときのための備えがないと大変なことになってしまいます。
私は北海道胆振東部地震のとき、24時間の停電を経験しました。
家にあった食料や持ち出し袋に非常食があったことで、不安の中でもあせりすぎずに自宅待機ができました。
やっぱり「もしも」に備えた物はある程度我が家には必要だなと感じたできごとでした。
また、使用頻度は少ないものの、ブラックフォーマルも備えておきたいと感じています。
ブラックフォーマルの出番は急なことも多く、少しでも余裕を持って駆け付けられるように、自分にあったものを適宜見直しつつ持ち続けていたいです。
非常事態が起きたときにも余裕を持って対応するためには、無理のない最適な量を持つことが大切だと感じます。
あなたにとっての「ちょうどいい」を見つけよう
この記事では暮らしにちょうどいい物の量の見つけ方を紹介しました。
物の適量はライフスタイルによっても変わってきますし、人それぞれ違います。
暮らしを最適化するためには周りの平均ではなく、自分自身の暮らしと向き合って適量を見つけるのが大切です。
ぜひあなただけの「ちょうどいい量」を探してみてください。